胃内視鏡検査(鎮静剤を使用しています)
胃内視鏡検査では喉から食道,胃,十二指腸までを検査します.
当院では口からの内視鏡,鼻からの内視鏡,いずれの検査も受けることができます.
胃内視鏡検査を受けられたことのない方は是非一度受けてみてください.
☞ 当院の胃内視鏡検査について
ピロリ菌の検査を受けたことがありますか
自分の胃にピロリ菌がいるのか,いないのか,いたのか,を知っておくことは,今後の胃がんのリスクを考える上でとても重要です.我々はこれまでに3500例以上の除菌治療を行ってきた経験があります.是非,一度ピロリ菌の検査を受けてください.☞ ピロリ菌の除菌実績
- ✓ピロリ菌感染のない人は胃がんのリスクがほとんどありません.
- ✓ピロリ菌を除菌すれば胃がんのリスクを約1/3に低下させることができます.
- ✓ピロリ菌を除菌したあとにも胃がんが発見されることがあります.
胃がんとピロリ菌について
年間に10万人以上の方が胃癌にかかり,約5万人の方が命を落としています.胃がんの原因のほとんどがピロリ菌であることが分かっています.これは素晴らしい発見です.胃がんを撲滅できる可能性が出てきたからです.
胃内視鏡検査が必要な理由
まず除菌治療をする前に,胃がんがないことを確認しておく必要があります.
またピロリ菌の診断にはいくつかの検査法ありますが,どの検査法にも一定の頻度で偽陰性(本当はピロリ菌がいるのに,検査では陰性となってしまうこと)があります.胃内視鏡検査はピロリ菌感染の有無を診断する助けになります.
当院の胃内視鏡検査について
当院では細径の内視鏡も導入しています.鼻からの検査も可能です.もちろん口からの検査も可能です.少量の鎮静剤を使用して検査を楽に受けていただけるようにしていますので,ほとんどの方が苦痛なく検査を終える事ができます.検査後は30~60分休んでいただいてから結果をご説明します.怖がらずに胃内視鏡検査を受けてみてください.
また当院では日本消化器内視鏡学会ガイドラインに則って徹底した内視鏡洗浄を行っています.
除菌が成功した方へ
除菌により胃癌のリスクは1/3程度に低下しますが,ゼロにはなりません.つまり除菌後にも胃癌が発見されることがあるのです.したがって除菌に成功した方も,年に一回の胃内視鏡検査を受けられることをおすすめしています.
ピロリ菌の除菌実績
これまで3500例以上の除菌を行ってきました.そして除菌が成功した後のフォローアップのなかで,60例以上の除菌後に発見した胃癌を経験しました.その90%以上は早期癌の段階で診断することができました.
当然のことながら早期で診断できれば胃癌によって命が脅かされることはありません.また内視鏡治療(ESD)が可能な段階で発見できれば,胃を切らずに済みますので食事に関する不自由もありません.
学会発表
『外来診療における内視鏡検査の工夫』
第98回日本消化器内視鏡学会関東地方会 シンポジウム 平成26年6月15日
『除菌後胃癌27例の臨床病理学的検討』
第22回JDDW神戸 デジタルポスター 平成26年10月25日
『H.pylori感染診断と除菌判定における京都分類の有用性』
第23回JDDW東京 デジタルポスター優秀演題 平成27年10月8日
『3366例の除菌後フォローアップ経験からみた除菌後胃癌の特徴とリスク因子』
第24回JDDW神戸 パネルディスカッション 平成28年11月5日
講演会
『H.pylori除菌の問題点 〜内視鏡検査の重要性と除菌後胃癌を中心に~』
South Yokohama Digestive Forum 平成27年2月24日
『当院における除菌治療の現状』
Yokohama Helicobacter pylori Workshop 平成27年12月3日
『除菌後胃癌の特徴とリスク因子』
第187回横浜消化器内視鏡医会 集談会講演 平成29年6月14日
『除菌後胃がんの特徴 〜見落としのない胃がん内視鏡検診を目指して〜』
横浜市港南区学術講演会 平成29年11月21日
- ✓これまで胃内視鏡検査を受けたことのない方は,是非一度検査を受けてみてください.
- ✓ピロリ菌感染があれば除菌治療を受けられることをお勧めします.
- ✓除菌後も一年ごとに内視鏡検査を受けることで,胃癌で命を落とすことはなくなります.
大腸内視鏡検査
40歳を過ぎたら一度大腸内視鏡検査を受けてみませんか
- ✓大腸内視鏡検査を受けると大腸がんによる死亡率を68%低下させることができます.
- ✓大腸ポリープを切除すると大腸がんの90%を予防することができます.
当院では大腸内視鏡検査に力を入れており,苦痛の少ない検査を行うことはもちろんのこと,専門病院にも負けない高度な診断・治療技術を提供できると自負しております.
また当院では大腸ポリープ日帰り手術(☞)を行っています.
☞ お問い合わせは 045-711-1120 まで
大腸内視鏡検査の実績(最近5年間)
- 大腸内視鏡検査施行件数 3661例
- 盲腸到達率 99.86%
- 盲腸までの平均挿入時間 5分50秒
- 大腸ポリープ日帰り手術施行率 37.8%
- 大腸ポリープ日帰り手術施行のべ件数 2501件
- 合併症:後出血(止血術を必要としたポリープ手術後の出血) 2件
- 穿孔(大腸に穴が開いてしまう)0件
大腸がんについて
大腸がんは決して治りにくいがんではありません.早期の段階で診断して適切な治療を行えばほぼ100%治すことができます.肝臓や肺などに転移がある場合(ステージ4)でも治ることがあります.
それにもかかわらず大腸がんは女性では部位別がん死因数の第1位です.男性では第3位,男女合わせると第2位です.年間に約4万人の方が命を落としています.
その理由は大腸内視鏡検査を受けていない方が非常に多いということに他なりません.大腸がんは40歳を過ぎると増えてきます.早期がんではほとんどの場合,自覚症状がありません.
40歳を過ぎたら一度大腸内視鏡検査を受けてみませんか.大腸内視鏡検査を受けると大腸がんによる死亡率が68%低下することが分かっています.大腸がんは命を落とすような病気ではありません.あなた自身が,そしてあなたの大切な方が大腸がんのために命を脅かされたり,悲しんだりすることのない世界が私たちの理想です.
☞ お問い合わせは 045-711-1120 まで
◇次のような方はかならず大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします.
- ✓便潜血検査が陽性(☞)と診断された方
- ✓次のような症状のある方
- 便に血が混じる
- 便秘と下痢を繰り返す
- 残便感(便がすっきり出切らない)がある
- 便が細くなった
- 腹痛,腹部膨満感がある
- ✓家族にがんの方がいる場合
大腸ポリープ日帰り手術について
当院では切除した方が良いポリープを発見した場合,同時にポリープ日帰り手術を行っています.ポリープ手術は基本的には入院の必要がありません.大腸ポリープの切除によって大腸がんの90%が予防できることが分かっています.
ただし抗血栓薬を内服している場合は同時に手術ができるかどうかを検査前によく相談します.また大きな病変や早期癌が疑われる場合は,入院してESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を施行した方が良い場合があります.このような場合は適切な治療を受けていただけるように専門病院をご紹介します.
☞ 主な連携病院
便潜血検査について
40歳以上の方を対象に横浜市大腸がん検診を年に1回受ける事ができます.便潜血検査は大腸がん死亡率を下げる効果が認められています.一方で便潜血検査は,進行大腸がんが存在しても約10%は陰性となり,早期大腸がんでは約50%が陰性となります.逆に便潜血検査が陽性であっても約半数の方には異常がありません.
大腸内視鏡検査にどうしても抵抗のある方は,まず便潜血検査を受けることをおすすめします.
CT検査
肺がんCT検診を受けてみませんか
当院ではCT検診による肺がんの早期発見に力を入れています.
肺がんドックは3000円で受けることができます.
できるだけ少ない負担で検査を受けていただけるようにしました.
一人でも多くの方が検査を受けるきっかけになることを願っています.
肺がんCT検診は次のような方におすすめです.
- ✓40歳以上の方
- ✓喫煙者(または受動喫煙のある方),過去に喫煙歴のある方
- ✓せき,痰などが続く場合
- ✓家族にがんの方がいる場合
TELで予約ができます.
また直接ご来院された場合でも,その日のうちにCT検査を受けることが可能です.
☞ お問い合わせは 045-711-1120 まで
肺がんについて
日本人のがん死亡原因で肺がんは男性では第1位,女性では第2位,男女合わせると第1位で,年々増加する傾向にあります.禁煙などの予防が大切ですが,同時に早期発見が重要であることは言うまでもありません.また近年,非喫煙者にみられる肺腺がんが増加しており,特に女性の肺がんの約70%が肺腺がんです.肺がんは40歳代後半から増え始め,男性の10人に1人,女性の21人に1人が発症すると言われています.
胸部レントゲン検査では発見される肺がんの約80%が進行がんです.胸部レントゲン検査では,癌が小さい場合は写らない,陰影が淡くて見えにくい,心臓や肝臓,骨などと重なって見えにくいことがあります.CT検査による肺がんの発見率は,胸部レントゲン検査の約8倍と言われています.肺がんの早期発見にはCT検査が一番有効です.
当院のCT検査装置について
当院では高性能のCT検査装置を導入しています.これにより短時間で鮮明な画像が得られ,放射線の被ばく量を少なくすることができます.
肺がんのほかにも膵臓がんなどの病気の早期発見にも力を入れています.
お気軽に御相談ください.
きず・やけどの湿潤治療
これまでのキズやヤケドの治療は,「消毒する・乾燥させる」といった方法でしたが,最近では「消毒しない・乾燥させない」方向に大きく変化してきています.消毒しない,乾燥させない治療方法が,湿潤治療です.これは傷が早くきれいに治り,しかも痛くない治療方法です.実際には湿潤治療はとても簡単で,傷は水道水で洗って汚れやバイ菌を落とし,創傷被覆材といったガーゼに代わる材料で傷を覆います.あとは毎日,傷を洗って被覆材を張り替えるだけです.専門知識は不要で,自宅でも安全におこなえます.
当クリニックは,NPO湿潤治療(モイストケア)を推進する会に入会しており,キズやヤケドに対しては湿潤治療をおこなっています.是非,お気軽に受診し相談してください.
☞ お問い合わせは 045-711-1120 まで
湿潤治療で治療した症例
1歳女児.熱湯(味噌汁)を手にかけた.受傷翌日,左手に水疱形成.ワセリンとラップで処置.
受傷6日後.水疱が破れているが,すでに上皮化がみられる.さらにワセリンとラップで一週間.
受傷13日後.ほぼすべて上皮化している.
その他の検査
- レントゲン検査
- 心電図
- 視力検査
- 聴力検査
- 骨塩定量検査
- CT体脂肪測定